TOMOIKU 共育-経営者が思う21世紀

経営30年で経験や想うをことを綴っています。センスある生き方や生活が彩られますように…

3つの付加価値で「自己ブランド最終形」美味しいって何?から起業を考えてみよう!

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何が付加価値と感じられるものですか?

そんな視点から、モノを考えたことがありますか?

生活を心豊かにしてくれるのも、自分の気持ちが喜ぶのも“付加価値”からうまれます。

 

“美味しい”って何?

 

“美味しい”と感じるのは、人の好みだと思う。

コレを言ってしまったら、もう何も話すことがなくなってしまいますが、その通りです。

基本…“美味しい”と感じるのは、育った環境による味覚が大きく関わっているし、歴史や値段を知ると、途端に美味しく感じてしまうのも人間だと思うのです。

人の舌は同じものを食べても感じるセンサーがみんな違うのだから、人それぞれ感じ方が違うのは当然なことです。

より多くの人が不味いと感じるのは、下水道臭いとか、普段私達の生活の中の「悪」とされる臭いや味なんだと思います。

私は、「食べるものに文句を言うとバチが当たる」と、戦争を経験し餓死していく人を多く見てきた父に育てられています。

だから、口に出して言わないようにしていますが、過去に3回ほど眉をひそめたことがあります。

それは、私個人の「付加価値」と一致していなかっただけのことです。

3回とも会社の付き合いでの会食での出来事です。


数万もする高級料理店のコースだったのですが、何とも美味しいお肉と感激して食べていたのです。

そのお肉…カエルだったんです。

カエルを食べちゃったの?…とショック。

でも、鶏や豚・牛…世界では嫌われているタコ…平気で食べています(^.^;

 

フランス料理店のコースでのお肉料理…うさぎの肉だったんです。

私は多数のうさぎと生活をしていたことがあったので、ショックからしばらく立ち直れませんでした。

でも、フランスでは、食べる用のうさぎを育てている家庭があります。

食の文化が違うだけ。


そして、美味しいコーヒーです。

社長達のお好みのコーヒーがあるということで、ホテルでの会合後、私も同席したのですが、コーヒー1杯で6,500円でした。

650円じゃなくて6,500円!

美味しいコーヒーでした。

しかし、そのコーヒー…ネコ科の動物のウ◯チの中から採れる最高級コーヒーだと言うんです。

お腹の中で発酵されて美味しいとか…。

確かに違う感じがしたけれど…美味しかったけれど…。

ネコのウ◯チから採れると聞いた瞬間から、もう…気持ちがダメでした。

私は受け入れられない付加価値でも、人によっては6,500円の価値あるコーヒーです。

 

考えてみれば普段の食事でもそのような食材ってあるわけで、食の習慣が違うだけです。

自分の好みで美味しいと感じていたものが、一気に二度と食べたくないと変わってしまったのです。

 

数年前のTVで、食材の本物と偽物を見分けられるか…という番組をしていました。

食感や味は人の好みなんだという証明をしている内容で、食べ比べた後、価格を聞いて高価な方が人は美味しいとコロッと気持ちが変わります。

新鮮かどうか…そのセンサーは人間は察知できるようで、臭いとか何かで古いものは“危険”を感じられるようです。

 


そもそも、人それぞれ、美味しい・不味いと感じる分岐点は何なのでしょう。

 

それは3つの付加価値によって、人は判断していると言われています。

日常生活の中でも、付加価値を意識していて、その完成形に近づくと幸福感を感じることができます。

 

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3つの付加価値が「最終形のブランド」をつくる

 

7歳の孫が作ってくれたケーキ。

ケーキ屋さんのケーキよりも、私のために一所懸命作ってくれたケーキは、どんなケーキよりも美味しく感じます。

“美味しさ”って、実際の味の関係もあると思いますが、それぞれの想いや楽しい時間などの付加価値が大きく左右されます。

普段は美味しいと感じて食べているモノでも、食べる環境が最悪であったり、嫌悪感を持っていたりして食べると全く美味しくないものです。

人によって、付加価値と感じるのには違いがあります。

 

3つの付加価値

  • 「機能的価値」スペックによってもたらされる価値か?
  • 「情緒的価値」好き嫌いという感情で、ポジティブな感情が生まれるか?
  • 「自己表現的価値」イメージしている理想的な自分に近づけるか?

 

付加価値は、商品企画を起こす時に重要なポイントです。

機能的な価値は、どの業界でも当たり前の機能性ばかりで、飽和状態になっています。

成熟している市場では、この「付加価値」の戦いと言ってもいいのではないでしょうか。

この3つの付加価値が、生活やビジネスにおいてもモノの価値を変え、「最終形のブランド」となります。

最終形の自己ブランドは、付加価値をどのように作っていくのかと、自分の生活やビジネスと照らし合わせてみるのです。

新しい発見や自分を居心地よく過ごせる方法、ビジネスではアイデアが浮かんできます。

 

商品開発に限らず、私達の小さな生活でも付加価値を意識したり見出すことで、“幸福感”を得ることができ、生活が「私の生活の最終形ブランド」となります。

 

同じことをしても幸福感を得る人と、不安感が増す人がいるのは、その付加価値の価値そのものに違いがあるからです。

 

私は生活用品や食品を購入するとき、「機能的価値」として当たり前とする目的機能と、商品企画をしている企業体質を重視することで、私の気持ちの中の付加価値によって商品そのものの価値がアップします。

その商品を手にすることで「情緒的価値」として美味しい・安全・楽しいとストレスがなくポジティブな感情が生まれ、「自己表現的価値」としてその商品を使用したり食べたりすることをイメージする自分の“時”の流れ方が理想的な自分に近づけると考えます。

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起業する前に…付加価値について考える

この「付加価値」については、起業したいという人の相談を受けた時に、質問するひとつです。

付加価値の内容は個人的な主観でいいんです。

好みだから…

何がヒットするのか…それはリサーチと付加価値で成り立つことです。

でも、そのこと自体を考えられないのであれば、普段の生活で意識して磨いていくことで、経営で必要な発想の転換や危険回避や事業の方向性などで悩む時に役立つことだと思っています。

若い方が起業するのは、大いに賛成です。

しかし、私は起業セミナーで講師として呼ばれた時、集まった人達に事業をやめたくなる言葉しか言いません。

耳障りのよい言葉で、テンションを上げて相手を心地よくしても、その人のためにならないからです。

それでも起業プランを説明してくる若者に、私は最大の協力をしていきます。

人生をかけた長期的スパンでモノゴトを考え、その時代のニーズに合わせた考えを柔軟に消化していかなければなりません。

 

集まった人たちが20代の人の場合、40年以上も継続していかれますか?…と質問します。

口で語るのはとても簡単です。

しかし、それを長期間ビジネスに乗せるのは、想像以上に大変です。

 

ビジネスというのは、付加価値をどれだけ提供できる策があるかにかかっていると思っても過言ではありません。

 

「付加価値」というのはビジネスを構築していく上で常に考えていくべき要素です。

そして、人生にはトラブルがつきもので、ビジネスとなると恐ろしいことも多々あります。

長い月日の中で、代表者は責任で押しつぶされてしまいそうになるくらいだと思うべきで、口で語れるような希望あふれるようなことばかりではありません。

「付加価値」をテーマに考えた時、溢れるほどの想像力が必要とされますし、それ以上の“信念”と“覚悟”が必要です。

 

その第一歩として、身近な食べ物で「美味しいとは」とかテーマを決めて、自分のための「最終形ブランド」として分析してみてください。

何故食べ物でイメージしていくか…

それは、生きていくために絶対必要なモノだからです。

 

ひとつのモノゴトについて、どこまで深く考えられるか…そして、あなたの「最終形ブランド」がどのようにできあがるのか…。

起業だけではなく、仕事でも家庭生活でも「自分の最終形ブランド」を考えてみませんか?


脳活にもなりますよ。