「嫌われる勇気」「不利益しかない嫌な取引先を切る勇気」が必要な時!
苦しい決断の日は突然やってきた
昨日、従業員からの緊急な連絡SOS!
車で往復10時間かけて行ってきました。
以前、先方の事情で弊社が利益を得ていなくてもOKを出した契約がありました。
先方の事情を理解してあげたかったし設立3年の会社だったので応援の意味もあったからです。
私の取引先も紹介していたのですが、その状況に甘えはじめていたので、「いい加減にしないとね…」と警告していたにも関わらず、再度同じ申し出がありました 。
百貨店に直接取り引きができない場合、中間として我社が入り手数料として従来は5%のところを、0.5%で半年間の契約したのですが、実際0.5%では採算が合わないのです。
そのことを承知の上で忠告をしたにも関わらず、再度0.5%の契約を先方が望んだことが原因です。
自分の会社は利益を出したいが、許してくれるなら今回も相手(私の会社)には利益を出せない契約でもいい?という感じに捉えてください。
我社には従業員に決済権があるのですが、変わらない契約内容に躊躇しSOSしてきたようです。
仕事の契約条件の良し悪しもありますが、取引先から感情を害されるようなことがあると「あの会社は嫌だな…どうしよう」という感情になるのは人として当然だと思います。
嫌われる判断をする勇気と覚悟
商売はお互いに利益が生まれてこそ、長期的なスパンで物事を考えられるのであって、目の前の利益を自分だけで抱え込もうとしている会社に魅力はありません。
その会社…応援していたのですが、契約の継続をするメリットが私には見えず、デメリットしかなかったので、契約解除をしました。
そして今日、相手の会社は紹介した会社から商品の引き上げと、返品を受けることになりました。
百貨店に卸している商品だから…と売り込んでいた小売店からも返品されると聞きました。
先方の担当者はこのような状況になるとは、気が付かなかったのでしょうか?
利益を得て、会社で褒められることに夢中になりすぎて、まさしく契約内容を判断するのは「人」であることを忘れてしまっています。
社長も必死に謝っていましたが、契約書の指示をしたのは社長です。
よって、私は許しません。
判断をすることで、「嫌われる覚悟」が必要です。
私は人と戯れ合うために会社経営をしているのではないからです。
社長が従業員と話し合うことさえできない大手と、家族構成まで頭に入ってしまう中小企業とでは、「仕事に感情を持ち込むな」と言えども、子供が親を見ているように、私はその時の態度や決断を従業員に監視されている気分になります。
実際の私の気持は、先方は事業の継続が難しくなるため、もう1回の情をかけてもいいのかも…と。
しかし、悲しきかな人間関係でも法人でも、多くの人に支えられ応援されていることで、いろいろなことが成り立っていることを忘れていくものなのです。
今回の問題は、売上げの減少はあるものの利益率に実害がないことになりますが、このような決断をした時が、一番嫌な気持になります。
商売をしていれば、1円でも多く「お金」を得るために…そして、1円でも多く従業員に還元できるように日々試行錯誤しています。
それはどちらの会社も同じです。
しかし、「Win-Win」の関係を作らなければ、真の相乗効果を発揮することはできないし、自分さえよければ良いという状況からはマイナス以外何も生まれないと思うのです。
※ Win-Win(ウィン ウィン)とは経営学用語の一つ。取引が行われる際に交渉をしている双方が利益を得られるようになるという形態。
マイナス関係を断ち切る
いい人でいたいがために嫌われることや、拒絶されることを恐れて、取引を切る・人間関係を切る覚悟ができない状態でいることで、自分や自分に纏わる人を巻き 込み、苦しんだり悩んだりするのであれば、「嫌われる」ことを恐れないで決断した方が、後々自分はトラブルに巻き込まれないし、日が経つにつれ気持の良い日 々を過ごせると思います。
しかし、社会では簡単に断れない事情は多くあります。
そんなことしたら、上司に何を言われるか!
会社が許してくれる訳がない!
契約解除をすることは、最終決済権を持っている人が必要かもしれません。
でも、できない場合でも仕事での対応は変わらずして、心の中では決別していきましょう。
嫌だな…と思う相手を慕う必要なんてないのですから…
ただ、たった1つでもいい…自分にとって相手の良いところが見えているのであれば、関係を改善していかれる道はあるかもしれません。
人間関係で自分が無理をして…
会社では不利益しかない…
我慢しすぎて自分を壊さないように、自己防衛策を持っていたほうがいいと思います。
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運転で疲れているのに、眠れない。
優柔不断な私の心がウロウロしている。
あの青年社長をこのままにしてもいいのか?と。
もう1回、手を差し伸べてもいいのか?と。
1回苦労してから、半年ぐらい後に声をかけてみようか?と。
若かった頃の自分の経営を思い返してみた。
でも、恩を仇で返す気質の人を信じるには、私に違う勇気が必要。
私だって、自分や従業員がかわいいから…。
嫌われる勇気を持とう!
・・・・・・
嫌われるのがイヤなのではなく
恨まれるのが怖いのかもしれない。
・・・・
…と、いろいろ考える。