TOMOIKU 共育-経営者が思う21世紀

経営30年で経験や想うをことを綴っています。センスある生き方や生活が彩られますように…

経営30年の引退という終止符!会社を愛する…行き場のない感情をコントロールできない!

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会社を次期決算時に引退すると決心して、自分で心の居場所はもう落ち着いていると思っていました。

健康に気をつけてきたのに、更年期障害で寝込んでしまったことで、代表取締役として私は最低の無責任な経営者となってしまった…

息子と信頼おける人材に囲まれて、もう何も心配することがない…何も抵抗するものはない…

後を引き継げる若者達を育てたのだから、責任を果たしたのかもしれない。

でも、私にとって30年という月日は、思っていたよりも長かった…

ほんとうに…長かった。


苦悩・恐怖と戦った日々

以前に綴りましたが、取引先の手形が不渡りとなり、合計で8千万の借金をして従業員に給与を準備した苦しかった日々。

そして、イベント開催中、従業員が仕事中にヤクザに言いがかりをつけられて、私はひとりで組に行ったことがあります。

命がけです。

「エライ人間をつれてこい!」と言われたとのことで、他の社員に行かせるわけにもいかず、私ひとりでいきました。

主人と息子には「30分後に私からの連絡がなかったら警察に連絡してほしい」という段取りでした。

今まで綴ってきた中で、主人の登場がないと感じた方もいらっしゃったかもしれませんが、主人も別の会社の経営者なんです。

彼は彼で守らなければならないものがあります。

そして、お互いの会社が影響しないようにしてきました。

私たちは夫婦というよりも、同士とか戦友とかそんな気持ちもあります。

ヤクザの事務所には話し合う前に弁護士や警察を連れていくと、後が厄介だというのが定説なので、代表の私が行かざるを得ませんでした。

組長の目からそらさず、堂々と話をしなければ、私の負けです。

死ぬほど怖かったけど、女の私がひとりで組の事務所に来たことで、逆に気に入られてしまったというオチがありますが…。

商売をしていると、突然そんなことがあるのです。

そういう時代でもありました。

サラッと綴りましたが、私にとって修羅場というか…恐怖だけで、人生終わりか?と思った…

でも、会社を守りたかったのです。

同じ年齢の社長が自殺をして葬式の場では、どの中小企業の社長も「明日の我が身」と思っています。

そんなことまでして会社を継続していく意味って何だったのでしょう。

でも、会社と従業員を守る気持が強かった。

ただただ、従業員と多くの家族の幸せだけは守らないといけない…それが代表者の責任だと。

 

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きっと、愛していたんだ…会社を。

会社を愛しているって変なのでしょうか?

でも、今はその感情がぴったりなんです。

すごく寂しい気持ちになります。

次々と問題が起きても…それでも「守る」

弊社は大きな会社ではないけれど、大◯家具の先代の社長は、こんな気持だったのかもしれません。

代表権を渡したのならば、経営方針がたとえ違う方向に行っても、時代によってニーズがあるのだから、任せないといけないのだと…

でも、必死に必死に守ってきたものが、気になるのは当然の感情です。

今、何も問題がない小さな会社だけど、私が費やした年月…というより、30年の情熱とさようなら…と、簡単なことではありません。

 

先日、TOMOIKUの総合サイトの方で、音楽の記事を綴りました。

その時に気づいたことがあったのです。

tomoiku.com

その記事で私は、ATSUSHIさんが歌っている「最後の雨」が大好き!とユーチューブをリンクして紹介したのですが、その曲の歌詞は「男女間の恋愛がテーマ」
でも、今の私は「君」に値するのが「会社」なんです。

言葉にできないのが愛さ…言葉では君を繋げない…
本気で忘れるくらいなら、泣けるほど愛したりしない
行き場ない愛が止まらない…
誰かにとられるくらいなら…強く抱いて壊したい。

ブログでは歌詞のコピーが禁止なので、一部フレーズを書きました。

こんな感情は、従業員の前で絶対口に出してはいけない。

彼らは張り切って頑張っているのだから…。

感傷的になってしまうのは、定年退職した方々も同じなのでしょうか。

私は気持ちの切り替えをするために、ブログに綴っているのかもしれません。

 

30年間の私が歩んだ情熱と「さようなら」しないといけない。

30年情熱を注ぐことができたことは、きっと幸せなことなんだ。

 

 

 またゼロから会社を立ち上げるのだから…。

心の拠り所は自分でみつけて、道は自分で歩むものだから。

 

今日はちょっと弱い私の気持ちを綴ってしまいました。

いいですよね…人間だもの!