TOMOIKU 共育-経営者が思う21世紀

経営30年で経験や想うをことを綴っています。センスある生き方や生活が彩られますように…

トレンドサイクル60年!経営の60年「人の記憶と感性」リサーチで時代を考える!

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 モノをデザインをしたり、モノの流行を仕掛ける場合に、約60年(55年+α年)遡って考えます。

 

還暦の60歳は十干と十二支の組み合わせには60通りがあって、再び生まれた年の干支(えと)にかえってくるのが60年です。

目に見えないことですが、自然の摂理から「人の感性」が生まれてきます。

 

それは、大きく経済に関わっているという脳科学の研究も多くされるようになりました。

市場の気持ちや時代のトレンドをつかむ、事業・商品開発やマーケティングには、現代型のリサーチと未来型のリサーチがあり、未来型を読めない経営者が会社の閉鎖を余儀なくされているように思います。

経営者は、リタイアする数十年間の時代をイメージできているかどうか?が大きなポイントです。


大衆感性が全てを決定している「人の記憶と感性」


人の心理がトレンドな気持ちになる「大衆感性」というものがあって、気持ちは55~60年の間に一周するとされています。

私が生まれた年代、1964年「東京オリンピック」があり、また2020年に東京でオリンピックがありますが、開催後56年経過している現在、当時子どもだった人達が、経験してきた経済効果を大きなイベントで狙う気持ちが溢れてくるのです。

その気持ちは誰もが持っている「人の記憶と感性」によって生まれ、トレンドは形を少々変えても同じ方向に動いていきます。

 

人には、脳に刻まれた生理的な周期があるのです。

 

日本では現代、実際的な戦争はありませんが、アメリカのリーマンショック以降、経済戦争が起こり、強きアメリカの復活を望む大統領が生まれるのも、良し悪しは別として、成るべきしてなった結果だと思っています。

60年前、日本での戦後はモノがない時代で、我慢を強いられた人達は、経済活性のために家庭を顧みず必死に働いてきた時代で2020年以降は高度成長期に突入する時代と重なります。

現代はモノを購入しない経済状況になっていますが、この状況を経済発展のために市場が許すわけがなく、必ず「モノを購入していこう!」という情報が溢れてあらゆる仕掛けが行われ、これから時代の5年10年とガラリと変わると思います。

 

ん・・・私はもう落ち着きたいので、静かな生活をしたい…もう尖るのはイヤです。

でも、時代の流れです。

 

先日仕事で編集長と打ち合わせ後お茶する時間があって、今後の動向を聞いてみたんです。

モノを断つ生活がトレンドになっているのは、一旦国民にモノを捨ててもらって、また新しい情報によって新しいモノを購入してもらえるような仕掛けだと、編集長の方と話しをしました。

そのような企画でサイクルをつくらないと、モノ・雑誌などが売れないからだと…。

2~3年後の雑誌は様子が変わり、オリンピックに向けて購買意欲をかきたてられるような話で溢れる予定なのだそうです。

ファッションなどのトレンドカラーも2年前に決められていて、私はそのような業界で生きてきたので、トレンドや動向はずっと前に決められているということは承知しているのですが、何か気分が悪かったです。

私も経営視点でばかりで物事を考えているわけではないので、消費者・主婦として気分が悪かったです。

 

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この写真はあらゆる雑誌が取り上げたので、ご存知の方も多いと思います。

トレンドサイクル60年の「人の記憶と感性」によって起こることとして、デザイン業界の人だけではなく、世界の多くの人が知ることがありました。

1956年グレース王妃の着たウエディングドレスと、2011年キャサリン王妃が着たウエディングドレスがあまりにも似ていたことでした。

胸をあけては下品と言われる時代から、現代はセクシーに感じる時代になったこと以外、何も変わっていませんね。

 

 

<出典https://jp.pinterest.com/sunshineroo/stylin/

 

 

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今後の傾向を考える

デザイン傾向は、経済が下降していた現在は、「丸くてカワイイ、優しい、簡素、ふわふわ、癒やし」傾向でしたが、これから上昇していくには強い気持ちが必要なので、モノなどのトレンドは「重厚、尖る、個性個人、本格派、譲らない」など、突っ張った気持ちになっていくように仕掛けられていくと思います。

洋服から車・家のデザイン、食べ物まで、変わっていくと思います。

市場の気持ちや時代のトレンドをつかみ、事業・商品開発やマーケティングに活かすことができる事業展開が必要ですが、これからはモノが売れる時代になりそうなので、メーカーさんなど、モノづくりをされている方は、今しばらくの辛抱です。

しかし、以前のような誰もが幸せを感じる経済ではないかもしれません。

私は大手車産業のお膝元で住んでいるので、下請け中小企業の社長達とよく話をします。

雇用問題として、ロボット導入をした方が稼働率も良くなり利益率も上がることから、人を雇用するのは最小で良いという現実にもかかわらず、「企業は人を雇用し社会貢献をする」という概念から、雇用しているという事情があり、近い未来は工場に数人の従業員のみ必要とされるのは、皆さんも感じていると思いますし、もう現場がそのような状況になってきていると思います。

無くなる職業として雑誌によく発表されているのは、「警告」なのです。

トレンドサイクル60年の半分、30年後には全くなくなっているのでしょう。

 

教育も小学生からプログラミング教育をはじめることが決定しているので、世の中の「仕事内容」が大きく変わっていくと同時に、もっと貧富の差が激しくなるのかもしれません。


時代の先をよみ学ぶことを怠っていては、生きていきにくい時代になるのでしょう。


どんなに尖っている時代になっても、自分の心の「静」と「理」を失ってはいけない。


世の中が情報に振り回されようとも、結局「凛として生きていくには己しかない」のですから…。