「梅雨バテ」を解消して「夏バテ」に効く食材と夏バテ回避実践料理10選
「夏バテ」という名称はご存知だと思います。
夏バテの症状は常夏の後の症状であると思われがちですが、「夏バテ」になりやすいのは「梅雨バテ」に関係しています。
人間の体は、梅雨の季節には高温多湿な状態でも体温を一定に保とうとしてエネルギーを消費し、上手にコントロールできないまま体力不足を引きずり夏の本番を迎えることになります。
梅雨の終わりになった頃、体にだるさを感じている方は「梅雨バテ」です。
気候の変化が激しい梅雨や初夏にも起こりやすい自律神経のバランスの乱れてが「夏バテ」となってしまうので、梅雨バテを解消しておきましょう。
梅雨バテを回避して夏バテにならない対策のポイント
- 疲労回復できるような食事に気をつける
- 良質な睡眠をとるように1日のリズムを整える
- 適度な運動(ストレッチなど)を毎日短時間でもいいので行う
- 体を冷やさないようにお風呂にゆっくりとつかる
健康を維持するための基本ですね。
健康を意識すると当たり前なことなのですが、それがなかなか実行できないのが、現実なのではないでしょうか。
人間の体は気温差が激しくても、その季節に合わせられるような食材があって、その食事に気をつけることで体調を整えられるようになっています。
夏バテに効く食べ物は汗をかいて体力を失うので、疲労回復効果のあるビタミンB1やクエン酸を中心に食事に気をつけましょう。
そして、ミネラルやたんぱく質を多く含んでいる食べ物で体力を維持し、食欲を取り戻すためには冷たい物より温かい物の方がよいと言われています。
暑い夏では冷房のきいた部屋にいることが多いために、自律神経が乱れてしまいます。
でも、冷たい飲み物を我慢できないほど暑いですよね。
キンキンに冷えたアイスコーヒーやアイスティー、夜にはクククーっとビールを飲みたくなります。
最低常温が良いと言われても、我慢できないものは我慢できない!暑いのです!
私はせめて冷たいモノを飲んだ後に、ちょっと温かいモノを飲んだり食べたりすることに気をつけようと思っています。
梅雨バテに効く食材は何?
湿気が多い時にいただきたい食材は、体に湿気がたまるのは飲む行為だけではなく、外界の湿気も体は含んでしまいます。
利尿作用のある食材を食べて、体の水分の循環を良くしましょう!
- 豆類:小豆・緑豆・大豆・枝豆など
- 海藻:干し昆布・乾燥ワカメ・ひじき・焼きのりなど
- 野菜:きゅうり・冬瓜・パセリ・セロリ・トマト・かぼちゃ・ニンニク・ごぼう・ニンジンなど
- お茶:とうもろこし茶・ドクダミ茶・はと麦茶・抹茶・昆布茶など
- 果物:スイカ・バナナ・メロン・キウイフルーツ・さくらんぼ・パパイヤ・オレンジなど
カリウムを多く摂取したい場合は、カリウムがお湯に溶け出してしまわないように「ゆでる」「煮る」「炊く」といった調理法は控えた方が効果的です。
もし溶け出してしまう料理法でも、汁までいただきましょう。
夏バテに効くお料理の具体的な例は?
疲労回復のためには良質なたんぱく質とクエン酸を食べるようにしましょう。
ぬか漬け
発酵食品であるぬか漬けは腸内細菌を整え、ビタミンB1が多く含まれているので、昼間の炭酸飲料やジュースなどで失われたビタミンB1を補給ができるので、塩分があるので大量に食べることはおすすめできませんが、夏は汗をかくので食べても利尿作用のある食品といっしょに食べることによって排出されます。
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梅お粥
梅干しにはクエン酸が含まれ、疲労回復効果と胃を刺激して食欲を促進させる働きがあります。抗菌作用もあることから、梅のおにぎりも食欲がない時でも爽やかな酸味で食べることができます。
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湯豆腐
疲労を回復するビタミンB1やB2が豊富で、日中は冷たいものを飲んでいるので、体を温め胃腸を回復させるためにも、冷奴よりも湯豆腐を食べるようにしましょう。栄養効果を期待して高野豆腐もオススメです。
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カレーライス
カレーライスの香辛料は薬膳でもよく使われるもので、シナモンやターメリックを使用した料理を食べるように心がけることで、体に有効な成分を一度に摂ることができる料理です。
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トマト味の野菜スープ
レタスにドレッシングというサラダが美味しく感じる暑さですが、ミネラルが不足するので、トマト缶などを利用してトマトベースのスープにじゃがいも・人参・セロリ・豆類・きのこ類などを加えた温かいミネストローネがおすすめです。
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豚汁
豚肉に含まれているビタミンB1には、体内に吸収されると乳酸をエネルギーに変えて疲労回復の効果があります。根菜の繊維とミネラルと大豆の発酵食品であり味噌も体にやさしく、味噌の豚汁は体を温めてくれます。
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冷やし中華
クエン酸が豊富なお酢でスープをつくり、鶏肉やきゅうり・トマト・卵など、良質なたんぱく質と利用作用のきゅうりにビタミン豊富なトマトなどを具材にしているので、夏には食べやすいですね。ただ体を冷やすので温かいお茶などを最後にいただくことをおすすめします。
麻婆豆腐
唐辛子の辛み成分であるカプサイシンの効果で、胃液を分泌する働きによって食欲不振の解消に役立ちます。冷たい物の摂り過ぎの時は、内蔵を温める効果と胃腸を回復してくれる効果を発揮します。
焼き鳥
鶏肉の良質なたんぱく質は、胃腸の働きを強化促進する効果があるので、夏バテを感じた時は塩味にレモンなどの柑橘類を絞って食べるようにしましょう。
茄子とピーマンと豚肉を味噌炒め
旬である野菜には暑さに対する効果があるので夏野菜とビタミンB1が豊富な豚肉を油で炒めて、発酵食品であるお味噌で腸内細菌を整えることができますね。茄子とピーマンに限らず、夏には夏野菜を食べるという「旬の力」を食事に取り入れましょう。
熱中症に気をつけて、体の巡りを良くするために水分補給を!
暑くて食欲のないときは、冷たくて甘い飲み物を飲むと、すごくおいしく感じますが、冷たい水を飲みすぎると夏バテする原因になるので飲み方を間違わないようにしましょう。
私たちの体は、約3分の2が水分で構成されているのですが、運動をしないで安静にしていても1日に約2600mlもの水分が失われています。
暑い夏の私達の体は、こもった熱を逃がし体温を調節するために、たくさんの汗をかくため、いつも以上に水分を補給することがとても必要です。
冷たい飲み物のとりすぎは、胃腸に負担をかけ食欲不振に陥ってしまいがちです。
でも、飲まずにはいられないほど暑い時もありますよね。
涼しい場所では温かい飲み物を飲むとか、食事では温かいものを選んだり、お風呂で体を温めたりと、夏バテにならない工夫をするようにしましょうね。
そして、体の巡りを良くするためにも、水分補給はいつも心かけて、「夏バテ」に負けない体を作っていきましょう!