TOMOIKU 共育-経営者が思う21世紀

経営30年で経験や想うをことを綴っています。センスある生き方や生活が彩られますように…

認識の相違で噛み合わない原因は設定事項の欠如・男性の目的脳と女性の共感脳の活用

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認識の違いで噛み合わないことが多い

昨日の記事で私がひとつの語源における説明が成されていないがために、ベクトルの方向が違ってしまっていたことに気づき追記をさせていただいたのですが「互助会」という人の認識が幅広く、私が記事において設定しているものとは違っていたことが原因でした。

 

「お互いに応援し助け合う=互助会ってことじゃないでしょうか?」と、ブックマークにいけるコメントだったのですが、私の設定している互助会とは『言語の意味合いや法律上「会員どうしの助け合いを目的につくられた組織」という意味であり、会員制度がなく相互扶助の精神により自然体に出来たものは組織体に含まない』という認識だったので、記事の意味合いが伝わっていないという結果だったのです。

(昨日の記事に「互助会」の設定を追加しました)

 

ビジネスでも取引先との打ち合わせで、双方の認識が違うとトラブルの原因になります。

 

 

認識の違いで噛み合わない場合、情報の確認には設定事項が必要

 

このように「認識の相違」と言われる状態は、様々なコミュニケーションの場でトラブルが発生することです。

 

認識の相違があると、理解しようとするスタートが違うので、思考のベクトルの方向がそれぞれ異なる解釈としてしまうのです。

トピックに対して、私がはじめの設定条件を説明していることによって回避される問題であるので、説明不足であったことを反省します。

 

このようなことは、日常茶飯事です。

 

たとえば、Bさんが髪の毛を整えている姿を見たAさん。

Bさんがポーズをとって「どう?」と質問。

Aさんは「どう?」という質問に対して、髪を整えていた姿を見たので、髪型に対して「いいんじゃない」と答える。

しかし、Bさんの「どう?」は今日の洋服が自分に合っているかどうかを聞きたかった。…なんてことです。

 

「どう?」という言葉に、何を示すかの説明がされていなかったので、この二人の会話は実際は成立していないことになります。

 

実際、ブロガーである記事を書く側の設定が明確でないと、読んでいる側は何を言っているのか?何がいいたいのかがわからない場合があるのです。

 

伝える側と受け取る側に悪意は全くなく、出身地による言語や習慣によっても、「一般的」という認識が違うことがあります。

 

ビジネスではこの状態が致命的なことが多く、指示する側とされる側の認識の違いによって、結果がまるで違ってしまいます。

 

会議で同じ話を聞き、同じものを見て、決定事項によってすすめるプロジェクトに対して「認識の違い」は大きなミスに繋がります。

 

上司の言葉の「そうじゃないだろ!」と部下が必死に製作した企画書に対して否定的な言葉を言うのは、はじめの設定が違うからです。

 

その「はじめの設定が違う」というスタートの上に「認識の違い」が加わると、全く違う結果がうまれます。


多数が集まる会議で、説明する側は、同じ場所・同じ話を同時に聞いてもらい、全員「分かった」と同意を得たのだから、同じように理解され記憶されたと勝手に思いこんでいますが、相手側の脳に記憶されている情報は大きく違っていることが多いのです。

 

「分かった」と理解された内容は、その人の解釈を通して理解されていて、その人の価値観で判断され、行動に移されるので、さまざまな行動を起こすのです。

 

私は、上司の仕事として、ひとりひとりの個性や認識における相違の可能性を心得、個々に補足説明をすることがベストだと思っています。

 

経営者や上司やリーダーなど責任を負う側は、部下の能力を批判しているだけでは何も進まないので、情報を「正しく」受信する能力には個人差があることを前提に、相手の受信能力を理解し伝わる工夫が必要で、相手が行動する環境整備や支援をいかに行うかが重要だと思います。

 

情報は「解釈」によってカタチを変えてしまうので、トラブルの原因になるのです。

 

その情報の解釈は男女によっても違うので、仕事や男女間、喧嘩するときの夫婦や親子で、ちょっと頭の片隅に「男と女は脳が違う」と知っておくことで、改善方法がみつかったり、仲直りできたり、そういうものなのだ!と良い意味で諦められることもあると思います。

 

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「目的脳」の男性・「共感脳」の女性と感覚が違う


ビジネスだけではなく、男女間のトラブルの元になるのは「脳」に左右されていることが多いです。

 

男女の違いを脳科学の視点から、男性は「目的脳」、女性は「共感脳」と言われています。

 

我々の遺伝子の進化は非常に遅く、狩猟採集時代の遺伝子を引きずっています。農耕社会から産業社会になるまでの期間が大変短かったため、遺伝子が追いついて いないのです。狩猟採集時代においては、男性は、狩猟している最中に会話をしていたら獲物が逃げてしまうので、必要最低限の目的のある会話しかしなくなり、
その結果、「目的を解決するための解決脳」になっています。一方の女性は、いつ獲物に襲われるか分からないので、声をだすことで互いの存在を確認しなくては
いけませんでした。そのため、目的がなくても会話をする必要があり、女性の脳は、声を出して共感し合う「共感脳」というものに進化しました。

                      <早稲田大学の森川友義教授>

 


ある実験が行われました。

これはネットでブログを運営されている方が、ニーズがあるのは男か?女か?どのように構成したらいいのか?という視点で有効活用できる実験だと思います。

 

【男女の脳の違いはサイト行動にも反映されるのか?:例)料理レシピ】

【女性】

女性ユーザーはトップメニューバーにかなり注目していて、異なる食べ物のレシピを見るために、様々なカテゴリーをクリックする。

女性はまた、レシピよりも左サイドの画像をクリックする割合が高く、多くのページを回遊している。

あまり集中してコンテンツを見ず、目的のレシピや調理法以外にも、様々な画像や情報に反応する傾向がある。

 

【男性】 

男性ユーザーはクリック自体が女性と比べてほとんどなく、これは男性が検索したものを閲覧した後に、「レシピを知る」という目的のことが完了したため、そのままサイトから離脱していっていることを示している。

レシピの原料と、どのようにして調理するかにマウスが集中している。

男性は目的の情報を得るためにWEBサイトを訪れるのに対して、女性は目的をより深く知ろうとブラウジングを行うという傾向があるということです。

 

 

男性は体系化を得意とし、女性は生まれながらに共感能力が高いのです。

 

先人より受け継いでいるDNAによる行動なので、良い悪いということではなく、その状態が従来の自然体なのです。


「会話」というものが女性にとっては相手からの「共感を得るためのツール」であることに対して、男性にとって会話は自分の考えや用件を伝えるための手段でしかなく、ただ話すのが好き♪聞いてほしい♪という女性とは正反対なのです。


情報処理能力の高い男性脳は話された内容の問題を解決するために話しているのに、女性の話は長くて遠回りして話が反れたりするのでイライラします。

 

感受性に優れて人との結びつきを大切にする女性脳は、男性が人の気持ちを無視して、話を止めてでも答えを出そうとすることにイライラします。

 

この心理状態では、情報は入り乱れ「脳」から導かれる思考は「解釈」も違ってきますね。


上司部下という関係でも、男女によって「脳」を生かした話し方をすることによって、「話を理解してくれる」という信頼関係を深めることができると思いますし、夫婦喧嘩でも話している視点が違うとお互いに「脳」を理解していることでラクになれるかもしれません。


物事を決定し遂行していかなければならない場合、認識の相違で噛み合わないことを前提に設定事項の確認をし、男性の「目的脳」と女性の「共感脳」を理解して 活用することで、伝達時の会話の方法などのコミュニケーションの工夫ができますね。